こんにちは、スケです!
僕のブログでは結構口を酸っぱくして言っていますが、eBayや海外サイトから商品を購入する際に、安心安全に取引を進めるための仲介役となってくれるのが『PayPal』です。
現状では輸入ビジネスにおいて、PayPal無しでの実践は考えられません。
PayPalは日本人にあまり馴染みがないだけで、海外では当たり前に利用する決済サイトとなっています。またeBayからの仕入れをする以上は、切っても切れない関係としてPayPalとはお付き合いをして行くわけですが、
中でも、
と感動すら覚えるサービス、それが今回のテーマである『買い手保護制度(バイヤープロテクション)』です!
今回は「買い手保護制度ってどんなものなの?」という初歩的な内容から、その重要性についてもしっかり分かるように、詳しく解説していこうと思います。
コンテンツ
買い手保護制度
まずはPayPalが提供する買い手保護制度というものが、一体どういった内容なのかについて、解説していきたいと思います。
PayPalは基本買い手に優しい企業
断言できますが、PayPalを利用する一番大きなメリットがこの買い手保護制度です。
どの様な制度かと言うと、PayPalを通して商品を購入した場合に何かトラブルが起きた時、PayPalが間に入って解決までのサポートをしてくれるというものです。
その際PayPalは、売り手より買い手を優先して話を進めてくれることが多いです。
もちろん内容にもよりけりなので、買い手側が悪質なら当然保護はしてもらえません。
しかし例えば、
・届いた商品が壊れていた
・偽物を掴まされてしまった
・明らかに商品の説明と異なるコンディションだった
この様な場合は、いくらセラー側がゴネようとも、問答無用で買い手を守ってくれるという制度です。
解決するまでの間、仲介に入って全力でサポートをしてくれますので非常に心強い制度の一つですね!
買い手が保護される条件
PayPalから買い手保護制度を受ける為には、ある一定の条件が必要です。
それは以下の条件です。
① PayPalを通して支払いを済ませた商品である
② 商品が説明と著しく異なる
③ 購入後180日以内である
ここで一つ注意としては、①について、基本的には購入の際に選択したPayPalに登録してある住所に届くまでが補償の対象となることです。
例えば、MyUSなどの転送会社を利用して届いた商品が壊れていた場合などは、転送会社もしくは配達業者にも責任がある可能性があると見なされ、補償の対象外となります。
しかし、②の「商品が説明と著しく異なる場合」が絡んでくると話は変わってきます。
例えば、本物と明記してあった商品が偽物だったり、まったく型番等の違う商品が届いたりした時、もしくは明らかに配送業者の責任では無い物(新品と明記されているのに中古品だった場合など)に関しては、もちろん転送会社を利用していたとしても補償対象となるケースがあります。
あくまでその時の購入条件や商品の状態によって対応は変わってきますので、その都度PayPalへ保護対象となるのか確認は必要ですね!
意義の提出とクレーム
PayPalの買い手保護制度には、2種類の訴え方があります。
・意義の提出
・クレーム
それぞれどういったものなのか、解説していきたいと思います!
意義の提出
まず前提として、買い手側(こちらがわ)に全く非がなく商品に何か問題があった場合は、まずPayPalではなく、売り手つまりeBayなどのセラーに対して直接問題内容を記載したメッセージを送りましょう。
迅速に問題を解決するためには、いきなりクレームで良いんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、まず被害を受けたとしても順番に対応していく理由については後ほど詳しく解説していきますね!
さてセラーにメッセージを送ったとして、それでも解決しなかったり、メッセージを無視されてしまうことも珍しくありません。そんな時にPayPalの出番、訴えを起こす第一段階としてPayPalを通して『意義の提出』を提出します。
意義の提出をする意味としては、
PayPal監視下の下で売り手とメッセージのやり取りをしてください
ということです。
例えばメッセージを無視していたセラーも、PayPalが介入することで絶対に無視出来なくなります。
なぜなら意義を提出された売り手は、その商品の売上をPayPalより一時的に凍結されて引き出せなくなるからですね。
その為、売り手としても何とかしてトラブルを解決しなければならない状況となります。
しかし、ここで覚えておいて欲しいのが、意義の段階ではPayPalは基本的にはセラーに対しては何もアクションを起こしてくれません。
(交渉の為の英文を作るサポートなどはしてもらえます)
つまり強制力はまだないということです。ですので、セラー側も意義を提出されたという履歴が残るのは嫌だということはありますが、意外に無視されることもあります。
(悪質な内容に限って無視を貫き通そうとしてきます)
そんな売り手に対しては、待っていても何もしてもらえないので、こちらも次のステップへと進めていきます。PayPalが直接的に介入してくれる第二段階ですね、『クレーム』へと繋げて行きましょう!。
クレームへエスカレーション
もし意義の提出して問題が解決しなかった場合、
・買い手側が意義の途中で希望をする
・意義を提出してから19日が売り手の応答なし
以上の条件により、次のステップであるクレームへと発展させていくことが出来ます。
意義を提出してから20日を過ぎると自動的にクローズされて、クレームも上げられなくなりますので、期間はしっかり把握しておきましょう!
PayPalでは主に「クレームへエスカレーションします」といった言い方がされます。
クレームを提出した後は、意義の提出をした時と同様、売り手側は商品の売上が凍結されたままとなり、今度はPayPalが直接その取引について調査を行ってくれて、買い手の主張に妥当性があると判断されれば、取引額がPayPalから補償され、全額返金されるという流れになります。
経験上クレームを提出した時点で、その後はほぼ100%トラブルは解決します。
ですので最後の砦としては、この制度より心強いものはありませんね!
しかしこのクレームですが、実はあまり多用してしまうとPayPalから『要注意人物』として見られてしまう場合があります。
ここからクレームの利用についての注意点を解説していきます。
クレーム多用によるアカウント制限
PayPalでは買い手・売り手双方の利用者に対して、アカウントを良好な状態に保つことを推奨しています。
アカウントの良好な状態とは以下のことを指します。
・取引数に対してクレームの数が少ない
・PayPalの規約を違反したことがない
さらにPayPalでは、独自のセキュリティによってアカウントが常に監視されています。
PayPalというサイトを利用する上で、規約等を遵守することは当たりまえのことですが、中でも注意したいのが、クレームが異常に多い買い手は「買い手保護制度を悪用している」と見なされセキュリティに引っかかり『アカウントの制限対象』とされてしまうことです。
もちろんこちらが何も悪くない場合でもです。
その結果一時的にPayPalの機能が制限されたり、最悪アカウント永久停止処分をという最も重い処分を受ける場合もあります。
具体的にアウトと判断される正確な回数は決まっていないみたいですが、1ヶ月の間に続けて3回以上クレームを連続で提出してしまうと、セキュリティに引っかかってしまう場合があるそうです。
アカウントに制限がかけられてしまうと、本当に何も出来なくなりますし、eBayでの仕入れすらもできなくなってしまう、つまり輸入ビジネスの終わりを意味します。
実は僕自身、アカウントの永久停止処分を2回経験しています^^;
思い出すだけで冷や汗モノですが、その時のPayPalとの熱い戦いの一部始終は、また別の機会にお届けしていこうと思います。笑
アカウントに制限をかけられない為には
先ほど「意義の提出」の際に少し触れた、
いきなりクレームは辞めましょうね!
というのはこの為なんですね。
理不尽に感じるかも知れませんが、PayPalとしても悪質な利用者をへらすための取り組みとなりますので、仕方のないことです。
無意味にアカウントに傷が付かないように上手くPayPalと付き合っていく為には、以下のことを意識しましょう!
・トラブルはなるべく自分で解決する努力をする
・意義・クレームを提出する前にPayPalに相談してみる
・最終的にどうにもならなかったら、まずは意義を提出する
・そもそも悪質な気配のするセラーからは商品を購入しない
何度も言いますが、一番アカウント状態に良くないとは、『いきなりクレームを提出すること』です。最悪クレームが必要な場面が出てきても、必ずPayPalに問い合わせてアカウントの状態を確認してからにしましょう。
セラーとeBay上でやり取り
↓
意義の提出
↓
クレームへのエスカレーション
最低限この順序は必ず守るようにしてくださいね!
また明らかに評価がマイナスに染まっていたり、完全に新規のセラー、もしくは中国・香港系のセラーから購入すると、トラブルに巻き込まれる率がかなり上がりますので、そういったセラーは避けて仕入れを行うようにしてください。
(もちろん優良中国人セラーもたくさんいます)
最初のうちは特に、良い評価99%以上で評価数も100以上あるセラーから、商品を仕入れるようにしましょう。
買い手保護制度は非常に心強い制度ですが、自分の身は自分で守るという認識だけは忘れないように進めていただければと思います!
今回の内容は以上となります!
記事の内容でご不明点、質問等ありましたらお気軽にお問い合わせください^^
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!
PayPalを通して支払いしておいてよかった…!!